2013年11月13日(水)出エジプト22章 民の代表者を呪ってはならない


神をののしってはならない。あなたの民の中の代表者を呪ってはならない。(出エジプト22:27)

 他人の財産が何らかの理由で損なわれた場合、どのように償うべきかについてさまざまな規定が記されています(21章37節〜22章14節)。興味深いのは人々の間で紛失物についての言い争いが生じた場合、両者の言い分は神のもとに出され、神が有罪とした者が、隣人に二倍の償いをするという記述です(8節)。神が有罪とした者と言いますが、いったい神の判決は民にどのように告げられたのでしょうか。それを解く鍵は27節にある「神をののしってはならない。あなたの民の代表者を呪ってはならない」という言葉です。民の代表者たちを呪うことは、神を呪うことと同列に取り扱われています。この言葉から分かることは神が立てられた代表者たちの裁きを、神の裁きと考えるということです。

 民の代表者たちは自分の判断で裁くのではなく、神の判断で裁くことが求められます。そして、ここに述べられている民の代表者たちに与えられた使命は今日も変わることがありません。私たちの代表者たちがその使命を全うできるように私たちも祈りたいものです。