2013年10月30日(水)出エジプト15章 苦い水が甘い水に


モーセが主に向かって叫ぶと、主は彼に一本の木を示された。その木を水に投げ込むと、水は甘くなった。(出エジプト15:25)

 神はイスラエルの民を救われ、彼らを追って来たエジプトの軍隊を全滅させました。この驚くべき出来事を体験したイスラエルの民は主を賛美して歌いました。ところがどうでしょうか。そのわずか数日後に荒れ野で飲み水を得られなくなったイスラエルの民は神につぶやき始めます。その上、やっと彼らが見つけ出したマラの水は苦くて飲むことができないものでした。ところが不思議なことに、神に命令されたモーセがその水に一本の木を投げ込むと、その水は甘くなり飲み水となったと言うのです。

 わたしは、この出来事を読むとき、神が私たちのために与えてくださったイエスの十字架を思い起こします。なぜなら、このイエスの十字架の「木」に出会う前の私たちの人生はどうにもならない「苦い水」のようだったからです。罪に支配され、死を待つばかりの絶望に満ちた私たちの人生を、神はイエスの十字架の「木」によって、確かに命と希望に満ちた「甘い水」へと変えてくださったのです。わたしは、救いの恵みの体験をこの箇所から思い巡らしています。