2013年10月26日(土)2ペトロ1章 主と共に歩む


主イエスは、御自分の持つ神の力によって、命と信心とにかかわるすべてのものを、わたしたちに与えてくださいました。それは、わたしたちを御自身の栄光と力ある業とで召し出してくださった方を認識させることによるのです。(2ペトロ1:3)

 人は誰でも、心の底では神と共に生きるように願っています。しかし、そう願いながら、神と共に生きてゆくことができません。何故でしょうか。一つには、主と共に歩もう、と志を抱いて歩み出す中で、自らの信仰の弱さ、力の弱さ、愛の乏しさを覚えるからです。自らの弱さの中で挫折を覚え、このような自分は、神と共に歩むことはできない、共に歩むにふさわしい者ではないと思ってしまうからです。

 ここに罠があります。そう思う自分は、自分の思い、自分の力で、神と共に歩もうとしているのです。私たちは、自分の思いや力で歩もうとするとき、自らの弱さ、貧しさのゆえに挫折してしまうのです。

 永遠のいのちと敬虔な生活に生きるすべては、私たちキリスト者が自力で獲得しうるものではなく、キリストにおいて啓示された神を認識することを通して、主イエスの力によって与えられるのです。目を落とし、自分の内側ばかりを見つめ、思い悩むのではなく、目を上げ、主を見上げて、主と共に歩んでまいりましょう。