2013年9月19日(木)ホセア7章 神に背く者の災い


なんと災いなことか。
彼らはわたしから離れ去った。
わたしに背いたから、彼らは滅びる。
どんなに彼らを救おうとしても
彼らはわたしに偽って語る。(ホセア7:13)

 ホセアはイスラエルの現状を糾弾しています。「なんと災いなことか」と嘆いています。神が「どんなに彼らを救おうとしても」、彼らはそれに応えないのです。彼らは「穀物と新しい酒を求めて身を傷つけ」(14節)ました。これは、バアル礼拝における祈願のかたちです。イスラエルの民は、泣き叫んだり、体を傷つけたりして神に祝福を求めましたが、律法はこのような行為を禁じていました(レビ19章28節)。ですから、神の名を呼び、神に祈っているようで、彼らは主なる神に背を向けていたのです。

 イスラエルの民は「戻ってきたが、ねじれた弓のようにむなしいものに向か」いました(16節)。「むなしいもの」とは、偶像あるいは頼りとした大国のことです。しかし、そうしたものを頼りとしたイスラエルは、結局「ねじれた弓のよう」になってしまいます。つまり、神の道具として何の役にも立たないものとなってしまうのです。むなしいものに信頼する者は、自らがむなしくなるとの警告がここにはあります。