2013年8月11日(日)詩編29編 主が力を与えてくださるように


どうか主が民に力をお与えになるように。
主が民を祝福して平和をお与えになるように。(詩編29:11)

 天地を創造された主は、実に力に満ちたお方です。この詩は、自然界に示された主の全能の御力をあらゆる面から述べています。その御声は雷鳴のように繰り返し自然界に轟き、その力は圧倒的です。詩人はその主なる神から、民が力をいただけるようにと祈っています。

 では、この詩人はどのような力を民のために求めているのでしょう。それは、民が生きてゆくために必要な一切の力だと言えましょう。日々の生活のために必要な労働力、困難に耐える忍耐力・生命力等あらゆるものを主からいただく必要があると彼は知っているのです。今日に比べて、詩人の生きた時代は、日々生命を維持していくことはもっと難しかったでしょう。それだけ主に力を求めることは当時の人々にとって切実な祈りだったのです。

 私たちも今日、日々生きているのは当たり前のことではありません。主の御力によって生かされ、主の御名を心からほめたたえましょう。今なお轟きわたる主の御声を感じ、栄光を主に帰する者となりましょう。