2013年6月4日(火)エゼキエル31章 神にへりくだらされる恵み


それゆえ、主なる神はこう言われる。彼の丈は高くされ、その梢を雲の間に伸ばしたので、心は驕り高ぶった。(エゼキエル31:10)

 この世での繁栄を極めつくしているエジプトが、木に例えられています。その枝は他のどの枝よりも美しく、高く伸びていました。その木はいつも水で潤い、その大枝の庇護の下で多くの国々もその木陰に憩いました。「神の園エデンのすべての木もうらやんだ」(9節)とあるほどです。

 しかし、梢が雲間に届くほど高くされるところには、いつも人間の驕り高ぶりが出てきます。やがて、この枝は他の国によって切り倒され、陰府に落とされることになります。

 イエス・キリストは「あなたがた皆の中で最も小さい者こそ、最も偉い者である」(ルカ9章48節)と言われました。罪人は自分の大きさや、自分の誇りを熱心に追い求めます。しかし、主イエスは私たちのために小さくなられ、死なれました。主が示されたのは、小さく力の無い者が、ただ神の恵みによって、力を受けて生きる歩みです。

 私たちの心にある高ぶりの思いをすべて主イエスに明け渡し、ただこのお方を心に受け入れる信仰に歩みたいと思います。