2013年4月3日(水)創世記49章 おのおのにふさわしい祝福


これらはすべて、イスラエルの部族で、その数は12である。これは彼らの父が語り、祝福した言葉である。父は彼らを、おのおのにふさわしい祝福をもって祝福したのである。(創世記49:28)

 死を前にしたヤコブは、十二人の息子たちをそれぞれ一人ずつ祝福します。その祝福の言葉は、時に、創世記に記されている兄弟たちのエピソードを思い出させるものであり、時に、その後の各部族の歴史を連想させるものです。この章を足がかりに、創世記の後半や、その後の歴史を改めて思い起こすことができれば、それは楽しい恵みでしょう。

 しかし、祝福の多くは、なぜその人に対してそのように語りかけているのか、明らかではありません。ただ聖書は「おのおのにふさわしい祝福をもって祝福した」と記します。私たちにもそれぞれ与えられている祝福があります。他の人の祝福と自分の祝福は種類も違いますし、その大きさも違います。しかし、神は、「おのおのにふさわしい祝福をもって祝福し」てくださっています。

 他人と比べて、自分の祝福の小ささを不満に思ってはなりません。私たちに与えられている祝福は、神の前にあっては、おのおのにふさわしく大きなものです。それが神からいただいた私たちへの祝福です。