2013年3月22日(金)1テモテ5章 福音のために体をいたわる


これからは水ばかり飲まないで、胃のために、また、度々起こる病気のために、ぶどう酒を少し用いなさい。(1テモテ5:23)

 22節でパウロは、「いつも潔白でいなさい」(新改訳「自分を清く保ちなさい」)と教えましたが、その「清さ」について、テモテが誤解しないように、23節の文章を書いたと思われます。

 「胃のために、また、度々起こる病気のために」と書かれてありますが、彼がもともと病弱な体質だったのか、あるいは、断食を度々行って、現在のように必ずしも衛生的であるとは限らない「水ばかり」飲んでいたからか、その理由は分かりません。しかし、それがテモテの日々の伝道や牧会に支障を来していたことは、容易に想像できます。テモテは、「酒は百薬の長」ということは分かっていたとしても、お酒に手を出したくはなかったのです。

 そこで、パウロは、テモテの身を案じて、それは聖書の教える清さではない、少量であるなら、むしろ体のために良いのだから、ぶどう酒を飲むようにと勧めたのです。

 清さは信仰生活にとって非常に大切なことですが、福音のために体をいたわることもまた大切なことです。