2013年2月7日(木)創世記21章 誕生


主は、約束されたとおりサラを顧み、さきに語られたとおりサラのために行われたので、彼女は身ごもり、年老いたアブラハムとの間に男の子を産んだ。それは、神が約束されていた時期であった。(創世記21:1-2)

 「主の言葉に従って旅立った」アブラハム。その時、彼は75歳でした。やがて、カナンの地で、彼の子孫と土地の約束が与えられます。神の祝福を受けて旅立ったアブラハムの歩みは、地上を生きる人間の悲哀に満ちています。

 旱魃による飢饉、悲惨な難民生活、身内の紛争、王たちとの戦い。旅立ちから25年、いくら待っても、神の約束の子供は未だ与えられません。

 その中で、主は改めて「男の子の誕生」を告げます。しかし彼らは、「100歳の夫と90歳の妻との間に子供が生まれるわけがない」と、笑います。そのような彼らを、主は「約束されたとおり」顧み、主が「語られたとおり」「約束されていた時期に」、年老いた彼らの間に男の子が生まれます。その子は「イサク」(笑う)と名づけられました。

 神の約束への信頼と不信を巡って織りなされる人生。しかし、神の約束には人間の不信をも突き抜ける力があります。「時が来れば実現する神の言葉」に生かされる喜び、「笑い」が生まれます。