2013年1月16日(水)創世記10章 ノアの子孫と世界の祝福


ノアの子孫である諸氏族を、民族ごとの系図にまとめると以上のようになる。地上の諸民族は洪水の後、彼らから分かれ出た。(創世記10:32)

 大洪水の後、ノアの三人の息子たちから世界の諸民族が広がりました。10章には、ノアの息子、セム、ハム、ヤフェトの系図が記されています。

 もちろん、聖書は民族学のテキストではありません。現在のすべての民族を、この系図の中に見つけることはできません。しかし、大切なことは、世界の諸民族がノアと彼の息子たちの祝福にあずかっている、ということです。

 イスラエルの父祖であるアブラハムは、セムの子孫です。神は諸民族の中でも、特別にアブラハムを選び、イスラエルを選ばれました。しかし、神の祝福は決してイスラエルに限定されません。むしろ、イスラエルの使命は、ノアの息子たちから出た世界の諸民族の祝福に仕えることです。主イエスがイスラエルからお生まれになったのはそのためです。

 主イエスの十字架と復活によって、神の救いは民族の壁を超えて世界に広がりました。私たちも国家や民族の壁を超え、すべての民との和解に仕えていきましょう。