2012年12月22日(土)ルカ2章(3) 羊飼いたちのクリスマス


その地方で羊飼いたちが野宿をしながら、夜通し羊の群れの番をしていた。「…今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。これがあなたがたへのしるしである。」(ルカ2:8-12)

 主イエスの時代、羊飼いは軽蔑されていたと言われています。羊が勝手に他人の庭や畑に入り込み、草や作物を食べてしまうので、羊飼いは泥棒とまで呼ばれ、彼らは裁判の法廷に証人として立つことが許されませんでした。

 しかしある夜、ベツレヘム地方で羊の番をしていた羊飼いたちに天使が現れて告げました。「今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。」「あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。」羊飼いたちは急いで出かけていき、マリアとヨセフ、そして飼い葉桶に寝かせてある主イエスを探し当てました。

 王宮の豪華な寝台ではなく、羊飼いたちが慣れ親しんだ家畜小屋の飼い葉桶に寝かされている救い主でした。それを見た羊飼いたちは、この人こそ本当に私たちの救い主であると喜んだに違いありません。神は、人から軽蔑され低く見られている人のために、救い主を送られました。高みを求める人の傲慢さは、この愛の前に砕かれます。