2012年12月19日(水)マラキ2章 教えを語る主の使者


祭司の唇は知識を守り
人々は彼の口から教えを求める。
彼こそ万軍の主の使者である。(マラキ2:7)

 預言者マラキは、あなたたちは主を軽んじている、と祭司たちに悔い改めを厳しく求めました。主の愛に対する祭司たちの不信が、汚れた動物を犠牲とするわざに表れていたからです。祭司たちの罪は、それだけではありません。マラキは、「あなたたちは道を踏みはずし、教えによって多くの人をつまずかせ」た(8節)と語り、教える務めにも罪があったと指摘します。

 上記の聖句にあるとおり、祭司は「主の使者」であり、人びとは祭司の口から教えを求めます。罪を償う祭司的働きと罪を指摘する預言者的働きとは、本来、結びついていました。人びとは、預言者からだけでなく、主の使者である祭司からも罪の指摘を受け、悔い改めへと招かれました。

 罪を指摘し、神の赦しの宣言を伝える働きの重要さの故に、祭司同様に、説教者にも厳しさが求められます。毎主日、説教者がその任を忠実に果たし、また、会衆が主から遣わされた者の言葉として説教に聴き入ることができますように、祈りましょう。