2012年11月18日(日)箴言27章 僕は聞きます、主よ語りませ


わが子よ、知恵を得てわたしの心を楽しませよ。
そうすれば
わたしを嘲る者に言葉を返すことができる。(箴言27:11)

 ここでは、「無知な者」と「思慮深い人」とが対比されます。「無知な者」とは、良き備えを怠り、高慢で怒りっぽく、浅はかな者のことです。他方「思慮深い人」とは日頃から備えをなし、柔和で謙遜であり、軽率に判断し行動しない人のことです。もちろんここで言う知恵とは、自分の知識やこの世の知恵によってうまくこの世を渡っていくような賢さではありません。神に依り頼み、神の導きや助けを祈り求める祈りの生活に根づいている賢さです。一言で言えば、神を畏れることです。

 きちんと王子を育てることは、その国の将来を決するほどの重大なことでした。その際に、神の知恵を得ること、祈り深く生きること、神を畏れ敬う生き方を身に付けることこそ、主の心を楽しませることでした。

 いつの時代においても、基本的なことは変わることがありません。箴言の語る言葉に支えられて、神の心を楽しませる私たちでありたいと願います。