2012年10月31日(水)歴代下25章 心から御言葉に従う


アマツヤは25歳で王となり、29年間エルサレムで王位にあった。…彼は主の目にかなう正しいことを行ったが、心からそうしたのではなかった。(歴代下25:1-2)

 アマツヤに対する聖書の評価は微妙です。

 戦争に明け暮れた彼の統治は驕りに満ちていて敵への仕打ちも残虐です。しかし、彼は律法にまったく従わなかったのではなく、神の人(=預言者)の言葉に聞き従い、戦争に勝利してもいます。また、「子は父のゆえに死に定められない。人は、それぞれ自分の罪のゆえに死に定められる」(4節)という御言葉に従って、アマツヤは敵の子どもたちには手を出しませんでした。

 けれども、アマツヤは愚かにも、征服した相手の宗教を導入してしまいます。そのときは、神が怒りに燃えて遣わされた預言者の言葉に、従いませんでした。結局、アマツヤはお構いなくイスラエルに戦争を仕掛けて無残な敗北を喫します。そのために民が被った損害は深刻です。そして、最後には暗殺されて、王は生涯を閉じました。

 気まぐれな従順が、主に喜ばれることはありません。首尾一貫した、心からの信頼と従順を献げて神を崇めましょう。