2012年10月23日(火)歴代下14-16章 主と心を一つにする者


主は世界中至るところを見渡され、御自分と心を一つにする者を力づけようとしておられる。(歴代下16:9)

 「主の目にかなう」王、アサの41年の長きに亘る統治期間は、ユダの国民が信仰によって支えられて平穏に過ごした時代でした。

 アサの事績として特筆すべきは、宗教改革を断行したことです。預言者アザルヤから主の励ましを受け、王はすべての町から偶像を取り除き、北イスラエルからの投降者たちをも集めて、神との契約を改めました。「アサの心が生涯を通じて主と一つであった」ことが、平和な統治の理由でした。

 しかし、晩年に至ってアサの信仰には揺らぎがあったことが16章に加えられています。かつてクシュ人の大軍と対峙した時には主を頼ったアサでしたが、イスラエルとの戦いではアラムの王に頼りました。足の病に罹った時にも、主の預言者をないがしろにして医者に頼りました。

 生涯の終わりまで主と心を一つに保つことは罪ある人間には困難なことです。しかし、そのような罪人のために神の言葉が告げられます。私たちは、心が主から離れないように、御言葉に謙虚に耳を傾けます。