2012年10月22日(月)歴代下13章 主と戦ってはならない


我々は我々の神、主に対する務めを守っているが、あなたたちはそれを捨てた。見よ、神が頭として我々と共におられ、その祭司たちは、あなたたちに対する進軍のラッパを吹き鳴らそうとしている。イスラエルの人々よ、勝ち目はないのだから、あなたたちの先祖の神、主と戦ってはならない。(歴代下13:11-12)

 北イスラエルと南ユダの戦いは、兄弟同士の争いです。それでも南王国でレハブアムの後を継いだアビヤは、父の轍を踏まず主の契約を覚えて信仰を保ち、王としての務めを果たして国を守りました。

 兵力の差からいえば、イスラエルの優位は明らかです。しかし、主がダビデに授けた契約を信じたアビヤには、律法を捨てたイスラエルを恐れる理由はありません。

 真の神を捨てて金の子牛を頼りにしたイスラエルは、アビヤのユダではなく、主なる神に戦争を仕掛けたのでした。その結果は明らかで、主がイスラエルを打ち破り、アビヤの手によってヤロブアムに対する裁きが果たされました。

 5節の「塩の契約」とは神がアロンと結んだ永遠の契約です。この箇所から学ぶべきことは、王国が混乱しても、神殿での礼拝が純正に保たれる限り、ダビデの王座は揺るがなかったということです。

 契約の恵みは、人間のあらゆる反抗を打破します。主と戦う愚かさを離れ、主に自分を開け渡すことが、キリスト者の希望です。