2012年9月23日(日)詩編145編 主の思いやりを私たちの心として


主は倒れようとする人をひとりひとり支え
うずくまっている人を起こしてくださいます。
ものみながあなたに目を注いで待ち望むと
あなたはときに応じて食べ物をくださいます。(詩編145:14-15)

 この詩編は、まず、「大いなる主…大きな御業は究めることもできません」(3節)と、神の偉大さをたたえています。神は、主権をもって全世界を統治され、その栄光の輝きは全地を覆っています。

 つぎに、この大いなる神が、「倒れようとする人をひとりひとり支え、うずくまっている人を起こしてくださ」るお方だ、とこの詩編は歌います。神は、とても小さなわたしにも目を留めてくださり、必要な糧を与えてくださいます。

 この詩編は、私たちに、神の憐れみ深さを知るように促します。主イエスも、倒れうずくまっていた者に示したサマリア人の深い同情心を、喩えで見事に描かれました(ルカ10章25節以下)。神は、うずくまる者を起こすお方として、自らの力強さを発揮されます。

 そして、「造られたものがすべて、あなたに感謝し…力強い御業について語りますように」(10、11節)と賛美を促します。私たちは、この詩編の励ましを受け、人びとに寄り添い、本当の必要と慰めを与えてくださる神を賛美します。