2012年9月19日(水)エステル7-8章 絶滅からの救い


「もし特別な御配慮をいただき、私の望みをかなえ、願いを聞いていただけますならば、私のために私の命と私の民族の命をお助けいただきとうございます。」(エステル7:3)

 エステルは、命がけで王の前に出て行き、自分の民族の命乞いをしました。命がけだったのは、王の命令なしに王の前に出ることは禁じられていたからです。クセルクセス王は、彼女の口からハマンがユダヤ人絶滅計画の首謀者であると聞いて、彼を退け、代わりにモルデカイを側近としました。

 エステルの命がけの嘆願がユダヤ人を絶滅の危機から救いました。エステルは自分の愛する民族のためならば命を惜しみませんでした。

 愛する者のためなら命を捨てられるかもしれません。ところが、愛する者のためではなく、ご自分に敵対する者たちのために命を捨てられたお方を、私たちは知っています。神の御子イエス・キリストです。「しかし、わたしたちがまだ罪人であったとき、キリストがわたしたちのために死んでくださったことにより、神はわたしたちに対する愛を示されました」(ロマ5章8節)。

 主イエスが十字架で命を捨ててくださったことが、私たちを永遠の絶滅の危機から救ったのです。