2012年9月16日(日)詩編144編 主こそ、わたしの支え


主をたたえよ、わたしの岩を…
わたしの支え、わたしの砦、砦の塔
わたしの逃れ場、わたしの盾、避けどころ(詩編144:1-2)

 わたしの「支え」とは、わたしに「恵み深く」、「善」を行ってくださり、「親切」にしてくださるという意味です。「支え」と訳されている言葉の意味には、主の恵みの豊かさが込められています。

 私たちは、しばしば、この主の恵みの豊かさが私たちを包んでいることを忘れます。しかし、「主よ、人間とは何ものなのでしょう。あなたがこれに親しまれるとは」(3節)と、我に返って、主との関係を思い起こすとき、私たちは、この小さな一人のために注がれている神の愛と慈しみの深さと尊さを知って驚くのです。

 「人間は息にも似たもの 彼の日々は消え去る影」(4節)です。このような人間の存在としての弱さは、ただ空しいことのように感じられることが多いかもしれません。しかし、神の慈しみの広がりに思いを向けるとき、見方が変えられます。日々、主の恵みを覚えつつ、弱いときにこそ、強くしてくださる神に我が身をゆだねて歩みましょう。主こそ、「わたしの支え」と賛美しましょう。