2012年8月2日(木)ルカ5章 人間をとる漁師


すると、イエスはシモンに言われた。「恐れることはない。今から後、あなたは人間をとる漁師になる。」そこで、彼らは舟を陸に引き上げ、すべてを捨ててイエスに従った。(ルカ5:10-11)

 主イエスは、生活に密着した言葉を用いて、例えば漁師には漁にまつわる言葉を用いて、相手が分かるように導かれます。

 主イエスの活動の初めは、弟子づくりです。一番弟子は漁師のシモン・ペトロでした。夜通し苦労しても何もとれなかったペトロに、主イエスは「網を降ろし、漁をしなさい」(4節)と言われました。するとおびただしい数の魚が獲れたではありませんか。ペトロは、主の言葉を疑ったことを反省し、なによりも、主の言葉に畏れを感じたことでしょう。

 主イエスの目的は、大漁の奇跡を見せることでなく、福音を伝える働き手になるようにペトロを招くことでした。主は、神学も伝道も知らない者を、将来は立派な「人間をとる漁師」になることを見越して、共同生活を通して育ててくださいました。

 今日、主イエスは、教会生活を通して、あなたの賜物や職業にふさわしい仕方で訓練し、福音を聞いて信じる者が多く起こされるように、あなたを用いてくださいます。