2012年7月8日(日)詩編134編 主の僕らよ


主の僕らよ、こぞって主をたたえよ。
夜ごと、主の家にとどまる人々よ
聖所に向かって手を上げ、主をたたえよ。
天地を造られた主が
シオンからあなたを祝福してくださるように。(詩編134:1-3)

 この詩編は、「主の僕らよ、こぞって主をたたえよ」で始まっています。呼びかけられている主の僕とは、忠実なイスラエル人すべてを含む言葉ではないかと思われます。次の「夜ごと、主の家にとどま」り、「聖所に向かって手を上げ」る人は、実際には聖所に仕える聖職者のことでしょう。聖職者の指導のもとで、民全体が礼拝へと招かれる姿が、ここにあります。

 ジュネーブ詩編歌は、この区別を取り去り、「主の家に立ちて仕うる僕よ…主の僕たちよ…主をほめたたえよ」と、礼拝に集うすべての者たちへの神賛美の歌として表しています。これは、聖職者と民との区別がない中でこの詩編を礼拝で歌うための工夫です。

 最後の節は、天地創造の神が礼拝する者を祝福してくださるようにという聖職者の祈りです。現代においても、礼拝する者には創造主からの祝福が注がれます。「夜」は、イスラエルでは一日が始まるときです。天地を造り統べ治めておられる主の祝福を求めて、礼拝をもって一日を始めましょう。