2012年6月23日(土)ローマ9章 力ある神の選び


神は御自分が憐れみたいと思う者を憐れみ、かたくなにしたいと思う者をかたくなにされるのです。(ローマ9:18)

 人はキリストによる自分の救いを深く考えるとき、それが全く神から与えられたものであり、自分が造り出したもの、掴み取ったものではありえないことに気付き、驚くでしょう。それは偶然に起こったのではないからには、神が大昔から、いや創造に先立って決心しておられたことに違いありません。

 この神の決心が、「選び」という言葉で表されています。選びとは、神がキリストを通して生きた関係を持つ者を創造に先立って定めておられた、ということです(8章29節)。選びの教説の眼目は、選び無しには救われない罪深さと選び給う神の憐れみ深さとを対峙させることにあります。

 そして、もし神がその決心を実行する力がないお方なら、神の決心は計画倒れに終わったことでしょう。しかし、神は力あるお方です。「霊的死人」であったかつての自分を、神はキリストを復活させたその力で霊的に復活させてくださったことを思うとき、人は自分の選びを確信し、神の力を賛美するでしょう。