2012年6月1日(金)ローマ8章 霊によって「父よ」と呼ぶ


あなたがたは、人を奴隷として再び恐れに陥れる霊ではなく、神の子とする霊を受けたのです。この霊によってわたしたちは、「アッバ、父よ」と呼ぶのです。(ローマ8:15)

 主イエスは父なる神に対して、「アッバ、父よ」(マコ14章36節)と呼びかけられました。この「アッバ」は、幼い子どもが父親に親しく呼びかけるときに用いるものでした。そして、主イエスだけではなく、私たちもそのように呼びかけることができます。

 なぜなら、「わたしたちが神の子供」(16節)とされているからです。本来、神の子は主イエスただお一人です。しかし、ここではっきりと「神の霊によって導かれる者は皆、神の子」(14節)と言われています。何と光栄なことでしょうか。

 ですから、この叫びは私たちの肉の思いから出てくるのではありません。神の霊がいつも私たちを導いてくださるので、私たちは「父よ」と呼ぶことができるのです。私たちが神を「父よ」と呼ぶ者に変えられていることが、神の霊が私たちと共におられることの、何よりの証拠です。このように親しく神に呼びかけることができる光栄を、祈りの生活のなかでさらに味わっていきたいものです。