2012年4月3日(火)ヨハネ13章 弟子の足を洗うイエス


「ところで、主であり、師であるわたしがあなたがたの足を洗ったのだから、あなたがたも互いに足を洗い合わなければならない。わたしがあなたがたにしたとおりに、あなたがたもするようにと、模範を示したのである。」(ヨハネ13:14-15)

 十字架につけられる前に、主イエスは弟子たちの足を洗われました。これは弟子たちにとっては大変意外なことで、驚きでした。ペトロは、自分の足など決して洗わないでください、とまで言いました。人の足を洗うのは、召使いなどのすることだからです。

 しかし主は、「先生」とか「主」と呼ばれているご自分があえて弟子の足を洗うことによって、模範を示されたのでした。

 これは、主イエスが弟子たちをこの上なく愛するがゆえのものでした。天の父のもとへ帰る時が近づいていることを悟り、世に残る弟子たちが「互いに足を洗い合」うためでした。主であり、先生である主イエスこそ、最もご自分を低くして人に仕えたお方です。その意味を悟り、主がなさったようにする者は幸いです(17節)。

 たとえ主の姿は肉眼で見えなくとも、弟子たちが互いに仕え合うなかに、主がおられます。私たちも、主イエスの愛を受けた者として、その模範に従う者としていただきたいものです。