2012年3月15日(木)2コリント7章 御心に適った悲しみ


神の御心に適った悲しみは、取り消されることのない救いに通じる悔い改めを生じさせ、世の悲しみは死をもたらします。(2コリント7:10)

 悲しみには二種類ある、と聖書は言います。一つは、神の御心に適った悲しみ。もう一つは、世の悲しみです。両者の違いは、「悔い改め」があるかどうかです。

 悔い改めとは、方向を転換することです。犯した罪をただ悲しむだけでは、向きを変えたことにはなりません。依然として、暗い絶望のなかにいたままです。しかし、悲しみつつ、心の向きを変えて、悔い改めに生きようとするならば、光が射し込んでいる出口を見出すことができます。その先には、神の愛と赦しに満ちた新しい人生が待っているのです。

 また、悔い改めは、自分自身の力によってできるものではありません。ただ神の恵みによって与えられるものです。「気落ちした者を力づけてくださる神」(6節)は、罪の悲しみのなかに、御子キリストを遣わしてくださいました。

 主の十字架と復活において与えられる赦しは、どんなことがあっても取り消されることがありません。本当の慰めと喜びは、主イエスのもとにあるのです。