2012年3月13日(火)エレミヤ1章 わたしがあなたと共にいる


「彼らを恐れるな。
わたしがあなたと共にいて
必ず救い出す」と主は言われた。(エレミヤ1:8)

 主がエレミヤを預言者として召し出されたとき、彼は「若者にすぎません」(6節)でした。しかし、神の召しは人間的な条件にはよりません。神はご自身の自由によってご自身の働きを担う者を召され、立てられるのです。

 エレミヤは当初、神に召されたことに戸惑いました。自分が弱く、貧しく、取るに足りない人間であることを自覚していたからです。けれども、神は、取るに足りないと思っているような者をお選びになります。自分の無力をわきまえている者は神の力を仰ぐからです。自分の乏しさを知る者は神の豊かさを求めるからです。パウロが、私たちはキリストの命の宝を土の器に納めている(2コリ4章7節)と語っているとおりです。

 尻込みするエレミヤに、神は仰せになりました。「わたしがあなたと共にいて必ず救い出す」と。神が共にいてくださるなら、自分の無力を案じる必要はありません。この約束を固く信じるとき、私たちは神の召しを正面から受け止め、担うことができるのです。