2011年12月27日(火)ハガイ1章 自分の歩む道を整えよ


「今、お前たちは、この神殿を
廃虚のままにしておきながら
自分たちは板ではった家に住んでいてよいのか。
今、万軍の主はこう言われる。
お前たちは自分の歩む道に心を留めよ。」(ハガイ1:4-5)

 ダレイオス王の第2年(1節)つまり紀元前520年に、主の言葉が預言者ハガイに与えられました。イスラエルがバビロン捕囚から解放されてから、すでに19年経っています。イスラエルの人びとの生活は落ち着きを取り戻し、立派な住居を構えていました。しかしイスラエルの民は「まだ、主の神殿を再建する時は来ていない」(2節)と語り、神殿再建は行われていませんでした。

 主は神殿が廃虚のままである事実を、上記のように指摘されました。自分たちの家を建てたことが悪い、とおっしゃっているのではありません。主はイスラエルの民の生活が再建されることを喜んでおられたはずです。しかし、主の恵みを忘れ、自分本位、自己中心の生活を行っているのではないか、と問うておられたのです。

 捕囚からの解放と生活の再建は主によって与えられた恵みです。主からの恵みへの感謝は、主を礼拝する姿にあらわれます。私たちも、礼拝を後回しにしていないか、自分の心を吟味したいと思います。