2011年12月26日(月)オバデヤ書 傲慢な心に対する主の裁き


主なる神はエドムについてこう言われる。
「見よ、わたしはお前を
諸国のうちで最も小さいものとする。
お前は、大いに侮られる。
お前は自分の傲慢な心に欺かれている。」(オバデヤ1-3)

 エドムは、ヤコブの兄エサウの子孫です。しかし、ヤコブの子孫とは違い、エドムは、要塞に囲まれた町に住み、軍事的な力を周囲の国々に見せつけてきました。経済的にも満ち足りており、知恵を誇っていました。人間の目から見れば、素晴らしい国ですが、エドムは、生きて働く主なる神を忘れていました。

 主なる神は、エドムのことを「お前は自分の傲慢な心に欺かれている」(3節)と語られます。どんなに素晴らしい国でも、主なる神を忘れるなら、それは傲慢であり、おごり高ぶりです。それゆえに主は、エドムを「最も小さいものと」し(2節)、滅ぼすと宣言されます。

 他方、主に愛されているヤコブの子孫イスラエルは、エドムの不法のゆえに苦しみます。しかし主は、傲慢なものを滅ぼし、奪われたものを取り返してくださいます。そして主は「こうして王国は主のものとなる」(21節)と宣言されます。傲慢の罪を嫌い、主の恵みの内に生きることにより、主の祝福が与えられます。