2011年12月11日(日)詩編119編(2) 御言葉を楽しまないなら


あなたの律法を楽しみとしていなければ
この苦しみにわたしは滅びていたことでしょう。(詩編119:92)

 「あなたの律法を楽しみとしていなければ、この苦しみにわたしは滅びていたことでしょう」と、先週に引き続き、御言葉を「楽しむ」という感覚が歌われます。それに続く言葉は「わたしはあなたの命令をとこしえに忘れません。それによって命を得させてくださったのですから」(93節)となっています。

 かつての苦難からわたしを救い、わたしに命を得させてくださった神。それを思うからこそ、わたしは自分の考えに従って生きるのではなく、御言葉に従って生きることをとこしえに忘れない。これが、御言葉を「楽しむ」態度です。御言葉を積極的に楽しまなければ、「わたし」はやがて再び苦しみに陥り、滅びに向かってしまうことでしょう。 

 「わたしはあなたのもの。どうかお救いください」(94節)、この祈りを心に秘めつつ、そうでありながら、悲壮感で御言葉にすがるのではなく、御言葉に縛られて生きるのでもなく、御言葉を楽しんで生きましょう。