2011年11月14日(月)申命記14-15章 主の聖なる宝の民


あなたは、あなたの神、主の聖なる民である。主は地の面のすべての民の中からあなたを選んで、御自分の宝の民とされた。(申命記14:2)

 教会の本質は聖徒の交わりです。しかし、私たちには、なお古い罪の性質がたくさんあり、その意味では、聖なる者であるとはとても言えません。けれども、そうであればこそ、私たちの罪の贖いとなってくださった主イエスをただひたすら信じるのです。

 私たちが主の「宝の民」であるというのは、非常に豊かな、慰めに満ちた言葉です。神は、私たちを地のすべての民の中から選び、ご自分の宝の民、所有の民としてくださいました。なぜでしょうか。私たちが立派だからでも、聖いからでもありません。神は何の功績にもよらず、ただ恵みによって選び、憐れんでくださったのです。

 ハイデルベルク信仰問答は、私たちのただ一つの慰めは「わたしがわたし自身のものではなく、体も魂も、生きるにも死ぬにも、わたしの真実な救い主、イエス・キリストのものである」と教えています。世の戦いと悩みの中に生きる私たちは、自分がもうすでに主のものとされているということに、深い平安と慰めを覚えます。