2011年10月1日(土)マルコ1章 荒れ野で語られるメッセージ


洗礼者ヨハネが荒れ野に現れて、罪の赦しを得させるために悔い改めの洗礼を宣べ伝えた。ユダヤの全地方とエルサレムの住民は皆、ヨハネのもとに来て、罪を告白し、ヨルダン川で彼から洗礼を受けた。(マルコ1:4-5)

 キリストの福音を私たちに伝えるために記されたこの福音書の最初に登場する人物は、洗礼者ヨハネです。ヨハネは救い主イエスの登場を準備するために、多くの人びとを荒れ野に導きました。

 普段は人が誰も足を踏み入れることのない荒れ野に、人びとは洗礼者ヨハネを求めて集まりました。厳しい荒れ野の中で、彼らは虚飾など通用しない、ありのままの自分と向き合うことになりました。そこには何も自分を守るものはありません。無力な自分の本当の姿が浮き彫りになります。そこでヨハネは人びとに救い主イエスを示し、「あなたたちを助けることができるお方は彼しかおられない」と教えたのです。

 私たちの人生にも、今まで頼りにしていたものが突然奪われるときがやって来ます。そのような人生の荒れ野で、無力な自分の姿と向き合うとき、私たちはこの洗礼者ヨハネのメッセージに耳を傾けるべきです。主イエスは私たちのためにやって来られます。この無力な私たちを助けるために。