2011年9月26日(月)イザヤ58章 あなたが呼べば、主は答え


あなたが呼べば主は答え
あなたが叫べば「わたしはここにいる」と言われる。(イザヤ58:9)

 断食は、信心深い行為の代表でした。欲望を抑え、神に集中することで、神との深い交わりを求める行為だったのです。その断食が形式的行為に堕しました。民は、断食する日にも人を酷使し、人と争い、神に逆らいました。これでは、断食の意義は失われています。

 真の断食とは、自分の欲望中心の生き方を捨て、隣人愛を具体的に実践することだ、と神は言われました(6〜10節)。そうすれば、神との生きた交わりは実現します。神に近くあることができ、失望から叫べば、答えていただける喜びへと移され、主に常に導いていただけるのです。

 神との生きた交わりを深めるためには、人への愛が不可欠です。「『神を愛している』と言いながら兄弟を憎む者がいれば、それは偽り者です。目に見える兄弟を愛さない者は、目に見えない神を愛することができません」(1ヨハ4章20節)。主イエスに祈るこの時間にも、他者のための執り成しの祈りを加えましょう。愛を求めて、神を呼べば、神は答えてくださいます。