2011年9月3日(土)使徒23章 良心に従って神の前で生きる


そこで、パウロは最高法院の議員たちを見つめて言った。「兄弟たち、わたしは今日に至るまで、あくまでも良心に従って神の前で生きてきました。」(使徒23:1)

 パウロは、ローマの千人隊長のもと、祭司長とユダヤ最高法院全体の面前に立たされます。70人以上のユダヤ社会の最高権力者たちは一丸となって、彼を殺そうとしています。想像するだけで足がすくむような状況です。

 しかし、パウロは、彼らを見つめて堂々と信仰を証しします。大祭司は、激高して、パウロの口を暴力によって封じようとします。パウロはひるまず、「白く塗った壁よ、神があなたをお打ちになる」(3節)と警告します。

 ルターは、国会に喚問され、福音的信仰の撤回を求められたとき、御言葉によって養われた良心の故に拒否しました。まさに、「神のみが良心の主」(ウ信仰告白第20章2節)であることを証ししました。

 信仰者の底力は、「あくまでも良心に従って神の前で生き」るところに湧き上がります。その良心は、神の前で生きる(コーラム・デオ)ときだけ磨かれます。人の顔色を恐れず、神のみを畏れつつ、勇気を出して生きましょう。