2011年8月18日(木)使徒15章 信仰による会議


さて、彼ら一同は見送りを受けて出発し、アンティオキアに到着すると、信者全体を集めて手紙を手渡した。彼らはそれを読み、励ましに満ちた決定を知って喜んだ。(使徒15:30-31)

 パウロとバルナバたちは、使徒たちと協議をするためエルサレムに上ります。「割礼を受けなければ救われない」という誤った教えによって、異邦人教会に混乱が生じていたからです。会議は、福音の真理と神の御心を明らかにし、これを手紙にして告知します。

 決議の主語は、「聖霊とわたしたち」(28節)です。したがって、聖霊に服する信仰の従順なくして、会議は成り立ちません。同時に、聖霊は、生身の拙い私たちの議論を重んじてくださることも分かります。教会は、会議の主が聖霊であり、教会に真理による一致と平和を形成してくださると信じ、会議を重んじます。聖霊を信じるとは、兄弟の意見に謙虚に耳を傾けることと一つのことです。

 手紙は、「兄弟として」「兄弟たちに」(23節)告げられます。会議の目的が、共にキリストの恵みにあずかるためだからです。このようにして諸教会、教会員は、福音がますます宣べ伝えられるために働いておられる、聖霊の導きに従って歩みます。