2011年8月12日(金)コロサイ1章 和解の福音の平和


神は、御心のままに、満ちあふれるものを余すところなく御子の内に宿らせ、その十字架の血によって平和を打ち立て、地にあるものであれ、天にあるものであれ、万物をただ御子によって、御自分と和解させられました。(コロサイ1:19-20)

 19、20節には、御子キリストによる万物との和解の福音が述べられています。御子キリストによる和解の福音は、創造の回復です。罪は人間に影響を与えているばかりでなく万物に影響を与えています。ですから、神は「万物をただ御子によって、御自分と和解させられました」。創造の源であり目標である御子キリストによる和解の広がりに思いを向けます。 この御子の十字架の血によって、神と私たち罪人との間に平和が打ち立てられています。なぜなら、神は「満ちあふれるものを余すところなく御子の内に宿らせ」ておられますので、この御子からこそ和解が与えられます。

 だからこそ、私たちはこの十字架の御子キリストを仰いで、和解の福音を宣べ伝え、平和を創り出していくのです。その平和(シャローム)とは、単に戦争のない状態ではありません。人間と社会、自然と歴史の健やかさ、創造の回復と完成がなされることです。そのために御子の十字架による赦しが不可欠なのです。