2011年8月8日(月)列王下23章 神の言葉への真実と熱心


彼(ヨシヤ)は祭司ヒルキヤが主の神殿で見つけた書に記されている律法の言葉を実行した。彼のように全くモーセの律法に従って、心を尽くし、魂を尽くし、力を尽くして主に立ち帰った王は…なかった。(列王下23:24-25)

 ヨシヤ王は、最後に不慮の死を遂げます。エジプトの王ファラオ・ネコが、アッシリアを攻めるために北上してきたとき、ヨシヤはそれを迎え撃って戦死してしまいました。そしてヨシヤの死と共に、彼が行ってきた宗教改革も頓挫してしまいました。

 この不可解な死を、列王記は、ヨシヤの二代前の王が引き起こした主の憤りの炎が収まらなかったためだ、と説明しています(26節)。王国の背きの罪はそれほど大きく、もはや律法を守ることによってだけでは、救いを得られないということが明らかになりました。

 ヨシヤ王という人は改革を断行し、異教礼拝を粛清しただけではありません。3節で「主に従って歩み、心を尽くし、魂を尽くして主の戒めと定めと掟を守り、この書に記されているこの契約の言葉を実行することを誓」いました。ヨシヤは、神の言葉に真実にひれ伏したのでした。そして、そのとおりに実行したヨシヤについて、列王記は絶賛したので、よい王として記憶されているのです。