2011年7月20日(水)列王下16章 慌てず、騒がず、神を信頼する


そのころ、アラムの王レツィンとイスラエルの王、レマルヤの子ペカがエルサレムを攻めようとして上って来た。彼らはアハズを包囲したが、戦いを仕掛けることができなかった。(列王下16:5)

 ヨタム、アハズの時代は、アッシリアのティグラト・ピレセル三世が次第に脅威となっていました。そこでパレスチナの小国は、アラムのレツィンとイスラエルのペカを中心に反アッシリア同盟を結成して対抗し、ユダにも加わるように強要します(シリア・エフライム戦争)。

 しかしアハズはこの同盟に加担しなかったため、アラム・イスラエル連合軍の攻撃を受け、その攻撃と包囲にさらされたエルサレムは風前の灯となります。そこにイザヤが遣わされて、神を信頼するように呼び掛けるのでした。「落ち着いて、静かにしていなさい。恐れることはない。…心を弱くしてはならない。」(イザ7章4節)。

 しかしアハズは、神を信頼するように、とのイザヤの言葉を拒絶し、むしろアッシリアに依り頼んでこの難局を乗り越えようとします。そのことが、かえってユダの首を締め、滅亡へと転落していくことになります。信仰的判断に基づかない目先の安易な解決は、後で大きな災いをもたらすことになるのです。