2011年6月23日(木)1ペトロ2章 暗闇の中から光の中へ


しかし、あなたがたは、選ばれた民、王の系統を引く祭司、聖なる国民、神のものとなった民です。それは、あなたがたを暗闇の中から驚くべき光の中へと招き入れてくださった方の力ある業を、あなたがたが広く伝えるためなのです。(1ペトロ2:9)

 9節の四つの呼び名は、本来、イスラエルの民に当てはめられるべきものです。しかし、ペトロは、これらの名がキリスト者に与えられていると教えています。神の前に罪人であった私たちが、キリストへの信仰によって神に結ばれ、旧約の民に与えられていた大きな名誉に与ることができるのです。

 神は、福音宣教という確かな目的をもって、私たちをご自分の選びの民とされました。福音とは、神の力ある御業の告知です。神は、キリストによって、私たちを暗闇の中から驚くべき光の中へと招き入れてくださいました。

 福音は、決して抽象的なものではありません。実質を伴うものです。ペトロは、主を三度否んだとき、鶏が鳴き、暗闇で激しく泣いた自分を忘れたことがないでしょう。そのペトロが、もう一度自分を光の中へと招いてくださった復活の主を宣べ伝えています。私たちも、暗闇の中から光の中へと招き入れられたのですから、それを成し遂げてくださった主イエスを宣べ伝えます。