2011年6月3日(金)ヤコブ2章 人を分け隔てすることなく


わたしの兄弟たち、栄光に満ちた、わたしたちの主イエス・キリストを信じながら、人を分け隔てしてはなりません。(ヤコブ2:1)

 ヤコブは、「人を分け隔てしてはなりません」と勧めます。この手紙を受け取った教会には、いろいろな人たちが集っていたことでしょう。その際、身なりに差があることもあったようです。

 身なりや外見は、その人が何に気を配り、どんなことに意識を傾けているのか、どのような人なのかを考える情報を与えています。ですから、目の前にいる人を外見で判断することが、しばしばなされます。しかし、そうした想像や判断が、その人の心の佇たたずまいを見誤り、偏見を持たせてしまうことがあるのも事実です。

 私たちは、富や地位や名誉などをどうしても気にしてしまいます。しかし、主イエスは、外見に捉われることなく、天の父なる神が救おうとされる人びとを招かれました。私たちは、その主イエスを信じ、主と結ばれて信仰生活を送っています。ですから、人を分け隔てすることなく、自己卑下することもなく、主ご自身が招かれる人びとをただひたすらに愛せますように祈り求めましょう。