2011年5月29日(日)詩編97編 正義と裁きにより顕現される主


密雲と濃霧が主の周りに立ちこめ
正しい裁きが王座の基をなす。
火は御前を進み
周りの敵を焼き滅ぼす。(詩編97:2-3)

 この詩編は、王なる主の顕現される威厳に満ちた様と、このお方の正義と裁きがもたらす喜びを謳っています。

 主が顕現される様子は、私たちに出エジプト記を思い起こさせます。主が雷鳴と稲妻と厚い雲の内から民に臨まれたとき、民はみな神の威光に震えました(出エ19章16節)。全山が煙に包まれ、火の中を主はシナイ山の頂に降り、律法をお与えになりました。このお方は、御力を発揮され、世を動かされます。御力により火で敵を滅ぼし、山々を溶かされるのです。

 また、主は正義と裁きのゆえに、真実の王であられます。その正義と裁きは救いをもたらすので、シオンの娘は主を喜ぶのです。自然界に秩序をもたらし、その結果、天は主の正義を伝えるのです。主は神に従う人に光を送ってくださいます(11節)。

 まさしくその光は、「闇の中を歩む民は大いなる光を見」る(イザ9章1節)、と預言された御子の光です。王なる主を喜び、たたえ、御子の光の中を歩みましょう。