2011年5月18日(水)イザヤ31章 人にすぎないものに頼らず


災いだ、助けを求めてエジプトに下り、
馬を支えとする者は。
彼らは、…騎兵の数がおびただしいことを頼りとし…
主を尋ね求めようとしない。…
エジプト人は人であって、神ではない。
その馬は肉なるものにすぎず、霊ではない。(イザヤ31:1-3)

 戦いにおいては、武器や兵士の数が物を言うこともあるでしょう。「寄らば大樹の陰」は当然の理と言えるかもしれません。人であれば、「ウドの大木」もいるかもしれませんが、馬や武器の数は、確かに戦力として計算できます。

 しかし、所詮、人間のすることには過ちが入り込み、どこか欠点があるものです。たとえ何千何万の馬がいたとしてもそれを操るのは人間なのですから、人間が倒れれば、馬は何の力も持ちません。

 対比されるべきは、馬の数の差ではなく、知恵に富み、御言葉を無に帰されることのない神(2節)と、人にすぎないエジプト人です。神と人との違いを見失い、騎兵の数を頼りとし、主を尋ね求めないとすれば、災いです。

 実際、主はその恐るべき知恵と力をもって、何度となくイスラエルを救ってこられました。教会の歴史や私たち自身の人生においても、幾度人知を超えた救いを成し遂げてくださったことでしょう。 人にすぎないもの、肉にすぎないものに頼ってはいけません。