2011年5月14日(土)マタイ22章 復活の命


「『わたしはアブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である』とあるではないか。神は死んだ者の神ではなく、生きている者の神なのだ。」(マタイ22:32)

 主イエスが引用されている出エジプト記3章6節の言葉と死者の復活とは、どう関係するのでしょうか。神は、アブラハム、イサク、ヤコブら生きている者たちの神であり、この三人は、なお生きている、と主イエスは言われるのです。

 もちろん、彼らの肉体は既に滅んでいます。しかし、それでも彼らは、神にあって確かに真の命に生かされているというのです。それは、やがて与えられる死者の復活に向けてのものでした。

 神はアブラハムを選び、その神となられました。アブラハムと結ばれた命の約束は、地上の死によって閉じられることがありません。同じ神が、私たちの神ともなられ、私たちに命の約束を与えておられます。

 肉体が滅んだからといって、そこで信仰者は神の手から離れるのではありません。この肉体が滅んでも、最後の復活の時まで、私たちは確実に御手の中に保たれています。そのような命の恵みが、十字架と復活の主イエスによってもたらされたのです。