2011年5月5日(木)マタイ17章 信仰の力


イエスは言われた。「信仰が薄いからだ。はっきり言っておく。もし、からし種一粒ほどの信仰があれば、この山に向かって、『ここから、あそこに移れ』と命じても、そのとおりになる。あなたがたにできないことは何もない。」(マタイ17:20)

 小さなからし種一粒ほどの信仰が、山をも動かすというのです。これは、驚くべき主イエスの言葉ではないでしょうか。ここでは、主イエスへの信仰が私たちにもたらす力について教えられます。

 弟子たちには、すでに主イエスから汚れた霊に対する権能が授けられていました(10章1節)。弟子たちはこの権能によって、悪霊を追い出してきたはずです。しかし、今回、弟子たちは、悪霊に取りつかれた一人の少年を治せませんでした。なぜでしょうか。主は「なんと信仰のない、よこしまな時代なのか」(17節)と嘆かれます。

 弟子たちは、主から大きな権能を約束されていたにもかかわらず、今回は、その恵みに信頼することができませんでした。いつの間にか、それを自分に備わった力のように考え、主イエスの恵みに信頼することを止めたのではないでしょうか。信仰は、全ての権能をお持ちであるキリストに、自分を結びつける恵みです。からし種一粒ほどの信仰が、私たちをキリストに結びつけます。驚くべき信仰の恵みです。