2011年3月27日(日)箴言18章 人の口の言葉は深い水


愚か者の口は破滅を
唇は罠を自分の魂にもたらす。
陰口は食べ物のように呑み込まれ
腹の隅々に下って行く。(箴言18:7-8)

 生活の中で、言葉の難しさを感じながら生きている私たちです。人の口から出る言葉は、さまざまな深い水の流れを作り出します。

 「愚か者の唇は争いをもたらし」、その「口は破滅を、唇は罠を自分の魂にもたら」します。「陰口は食べ物のように呑み込まれ、腹の隅々に下って行く。」

 この言葉は、今日でもリアルに迫って来ます。人は陰で噂話を好みます。他人のプライバシーを侵害して、面白可笑しくスキャンダルに仕立てるメディアの影響力は、決して小さくありません。パウロも、アテネの人びとのことを、「何か新しいことを話したり聞いたりすることだけで、時を過ごしていた」(使17章21節)と証言しました。

 たわごとではなく、責任をもってそこに自らを存在させるような言葉。語るべき時に、真実に語るべき言葉。真の言葉を、私たちは求めています。「主よ、わたしの口に見張りを置き、唇の戸を守ってください」(詩141編3節)。