2011年2月11日(金)出エジプト20章 偽りの礼拝を悔い改めよ


あなたはいかなる像も造ってはならない。(出エジプト20:4)

 今日の御言葉を原文通りに訳すと、「あなたは、自分のために、刻んだ像を造ってはならない」となります。刻んだ像による礼拝は、自分のためのものです。神のためではありません。ですから、刻んだ像をもって、神に喜ばれる礼拝を行うことは不可能です。

 大戦中、日本の教会は、「皇国民として、陛下に仕えることが神に仕えることである」としました。天皇に仕えることと神に仕えることとが、同時並行的に成り立つと思ったのです。それは、教会の存続を図る方便でしたが、振り返ってみると、神礼拝を自分のための礼拝に変質させる偶像礼拝でした。

 紀元節と呼ばれた2月11日は、今日においても、建国記念日として、神武天皇即位日という神話の意義を留めています。天皇を偶像化する誘惑は、今も残っています。だからこそ、第二戒は重要です。自分の願いや自分に都合のよい神を思い描き拝むなら、偶像礼拝です。罪を悔い、仲保者である主キリストに依り頼む、神に喜ばれる真の礼拝のみを求め続けましょう。