2011年2月7日(月)列王上3章 何事でも願うがよい


その夜、主はギブオンでソロモンの夢枕に立ち、「何事でも願うがよい。あなたに与えよう」と言われた。ソロモンは答えた。「…どうか、あなたの民を正しく裁き、善と悪を判断することができるように、この僕に聞き分ける心をお与えください。…」(列王上3:5-9)

 ダビデの後を継いだソロモンによって、王国は揺るぎないものになりました。「ソロモンは主を愛し、父ダビデの授けた掟に従って歩んだ」(3節)のです。ソロモンは、ギブオンにある高台の祭壇で主にいけにえをささげました。その夜、主はソロモンの夢枕に立ち、「何事でも願うがよい。あなたに与えよう」と言われました。

 ソロモンは何を願うべきか、考えました。王座を得たのは神の恵みによること、自分は未熟な存在であること、治めるべき民があまりにおびただしいこと。つまり王としての自分の無能力を、神の前に率直に認めました。そこでソロモンは、王の務めを果たすために最も必要なものを願いました。それは、多くの民を正しく裁くための「聞き分ける心」でした。神は願いを聞いて喜ばれ、非常に豊かな知恵と洞察力、海辺の砂浜のような広い心をお授けになりました。

 何を一番に求めるかで、その生き方や人生観がわかります。神の知恵に裏付けられた「聞き分ける心」をこそ求めましょう。