2011年1月13日(木)マタイ4章 暗闇を照らす光


イエスは、ヨハネが捕らえられたと聞き、ガリラヤに退かれた。そして、ナザレを離れ、ゼブルンとナフタリの地方にある湖畔の町カファルナウムに来て住まわれた。(マタイ4:12-13)

 洗礼者ヨハネが捕らえられたと聞いて、主イエスが最初になさったことは、ガリラヤ地方のカファルナウムに「来て住む」ということでした。その土地を知る者たちからすると、それはおよそ救い主にふさわしくない行動でした。

 では、救い主としてのデビューにふさわしい場所とは、一体どこだったでしょうか。エルサレム神殿の一番高い所に上られ、そこで自らの権威をお示しになることであったかもしれません。しかし、主イエスは、自らの権威と力を示す道を拒否し、イザヤが預言する異邦人のガリラヤの道(イザ8章23節、9章1節)を歩まれました。

 「暗闇に住む民」、「死の陰の地に住む者」(15、16節)を、御言葉の光で照らすことからお働きを始めてくださった主イエスは、義人のためではなく、罪と悲惨の暗闇のなかにある者を照らすために、この世に来てくださいました。このお方が、今日も、暗闇のなかで罪に悩む私たちに語りかけてくださいます。「悔い改めよ。天の国は近づいた」(17節)と。