2010年12月21日(火)マタイ1章 インマヌエルの神


「見よ、おとめが身ごもって男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。」この名は、「神は我々と共におられる」という意味である。(マタイ1:23)

 クリスマスの驚きは、おとめマリアが聖霊によって身ごもり、幼子イエスがお生まれになったことです。この出来事に対して、人はただ戸惑いと不安、恐れを抱くのみでした。しかしそこで驚くべき主の御業が行われたのです。

 人間の罪の歴史のただ中に、神は御子イエスを救い主として送られました。こうして生まれた子は「インマヌエル(神は我々と共におられる)」と呼ばれる者となりました。この幼子イエスにおいて、神が私たちと共におられるのであり、そこに私たちの慰め、喜びがあります。

 ある神学者がクリスマスを祝うということは休むこと、世の労苦から休むことだと言いました。私たちはどうでしょうか。クリスマスの喜びの季節を迎えてもなお、多くのことを思い煩い、労苦し、罪の戦いのただ中にあります。だからこそ、御子イエスはその生涯を通して、特にその十字架において、私たちの一切の罪を贖ってくださいました。ここに、主と共にあるまことの安息、まことの平安があります。