2010年12月20日(月)ルカ1章 あけぼのの光が我らを訪れ


「これはわれらの神の憐れみの心による。この憐れみによって、高い所からあけぼのの光が我らを訪れ、暗闇と死の陰に座している者たちを照らし、我らの歩みを平和の道に導く。」(ルカ1:78-79)

 クリスマスの夜、天使が主の栄光の内に羊飼いたちの所にやって来ました。それは、まさに、闇夜に突然光が差し込むような驚くべき出来事でした。

 「暗闇と死の陰」は、物理的な闇ではありません。生ける神に背き、神を見失った私たちの霊的な闇です。それは、地を這うような罪と悲惨、死に脅かされつつ恐れと不安のなかでしか生き得ない私たち闇の子の姿です。

 しかし、神は罪の闇に沈む罪人を憐れんでくださいました。高い所、天から「あけぼのの光」が訪れるかのように、神の子イエスが暗闇と死の陰に座している私たちの所に来てくださいました。

 あけぼのの光は、夜空を天使の大軍で輝かせた誕生のときよりも、むしろ、十字架の暗黒のなかでこそ、光を放っています。御子の十字架の救いの光が、罪と闇の心を照らし、救い主を知るものとしてくださいました。今や、私たちは、神を見失った闇の下に生きることはありません。幸いな命の光の内に歩むことが許されています。