2010年12月14日(火)民数記18-20章 メリバの水


主はモーセとアロンに向かって言われた。「あなたたちはわたしを信じることをせず、イスラエルの人々の前に、わたしの聖なることを示さなかった。それゆえ、あなたたちはこの会衆を、わたしが彼らに与える土地に導き入れることはできない。」(民数記20:12)

 エジプト脱出から数えて四十年目、試みの期間が終了するその最後の年を迎えました。約束の地を思い描いてモーセの心もはやります。しかし、主は告げられました。「あなたは約束の地に入ることはできない。」

 モーセの何が悪かったのでしょうか。一つの解釈は、民に向かうモーセの心に原因を探ります。モーセは、背く民のために悩み、忍耐し、執り成しの祈りに徹してきました。しかし、この日に限っては、「反逆する者らよ」と苦々しい蔑みの心で民と向き合います。

 また、一番の原因は、「神の聖であることを示さなかった」ことにあります。まるで自分たちの力で岩から水を出すような気持になり、それも、神への畏れと感謝ではなく、民への蔑みの心でメリバから水を出しました。神の御業を行って、奇跡のなかで罪を犯しました。

 主イエスのほかに、罪を犯さなかった人は誰もいません。私たちも奉仕の中で重大な罪を犯し続けています。メリバの水の事件を教訓として、悔い改めましょう。